猪瀬直樹氏と貸金庫
2014.1.1 宇佐美 保
昨年暮れ都庁から去った前都知事の猪瀬直樹氏は、徳洲会側から5000万円の大金を手にして、その入手した大金を安全に保管する為に、新規に銀行の貸金庫を借りて保管したとの事。
それも、「早く返却するには、都庁への出勤前に現金を取り出しやすい自宅近くの貸金庫の方がよいと考えた」からと、別の銀行で貸金庫を借り、そこへ移動したとのことでした。
そして、都会議員も、マスコミもこれは疑惑の塊だと、借用書はどうだったのか?
借入は無利子・無担保ナノは何故!?等と、猪瀬氏を問い詰めましたが、猪瀬氏は逃げ切り策を図り、その為、回答は二転三転、いつまでたっても真相は闇の中。
そこで、IWJ Independent Web Journal『2013/12/13 【東京】猪瀬知事、会見をわずか3分で打ち切り 5000万円受領問題について「お話しすることはない」』
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/116310
のページに、次のコメントを送りました。
5000万円の借入金が、やましいお金でないのなら、そのお金を安全に保管する為との理由で、奥さん名義で銀行の貸金庫を借り、その金庫に保管する必要は無い筈です。
即ち、銀行にそのまま預金すればよい筈です。
預金すれば、そのお金の出所が詮索されたりと、相手方にも迷惑がかかる事を考えたとしたならば、そのお金はやはり、何らかの裏があったこととなります。
そんなお金を受け取り、貸金庫に保管していた(隠しておいた?)としたら、知事失格です。
即刻辞職してください。
それから、以前、私が、ある銀行から、100万円(私にとっての大金)を移す際、現金では盗難が心配なので、「銀行小切手?」を発行して貰い、100bほど離れた別の銀行へ持ち運びました。
そう思うと、現金を持ち運ぶより、「銀行小切手」、更には、「振込」が一番安心で筋が通っていると存じます。
このような手段を用いなかったのは、送り手、受け取り手側に、そのお金が公になる事が不都合であったからでしょう。
これらの点を突いてくれれば、もっと早く決着がついたと存じます。
それでも、弁明も出尽くすと“これ以上都政の停滞させるわけにはいかない”とかの理由付けを、石原前知事、猪瀬氏の選対責任者だった川淵三郎キャプテンから頂戴したとかの理由付けで都庁を去りました。
この猪瀬事件の責任はどこにあるのか!?とIWJが催した会合(饗宴)
に於いて、孫崎亨氏(元外務省情報局長、駐イラン大使)は、参加者に問いかけました。
そして、“その責任は、都知事選で猪瀬直樹氏に投票した選挙民にあります”と孫崎氏自ら答えられました。
私も同感です。
猪瀬氏がなんら役職につかれていない時代に、NHKの番組に出演される折々、彼からは周囲への温かい心使いを感じることが皆無でした。
又、猪瀬氏が副知事になる前、『道路公団民営化』に関しては、当初は目覚ましいご活躍と思っておりましたが、途中から(各方面からの脅しが凄かったのでしょうか?)何やら腰砕け状態でした。
更に、前任者の石原慎太郎氏は“津波は天罰……”など数々の暴言を吐きながらも、都知事選に楽勝したのです。
そして、今や、『積極的「平和」主義』ならぬ『積極的「戦争」主義』(2013.12.31東京新聞「本音のコラム」鎌田慧氏の表現(補足:1))を推し進める安倍氏、そして、その内閣を構成する議員たちを選んだのも私達、選挙民です。
米国の代理戦争を請け負うような日本とならないように、安倍内閣を倒す為の第一の矢をして、(前回の都知事選で猪瀬氏に惨敗を喫した)前日弁連会長の宇都宮 健児氏が今回の都知事選に圧勝されるよう応援したく存じます。
2013.12.31東京新聞「本音のコラム」 |
(補足:2)
NHK天皇の文言を削除して放送
(『【IWJブログ】安倍総理が靖国神社に参拝 軍事国家化に歯止めがきかなくなった日本)』より
……(2013年)12月23日の天皇誕生日に、NHKは天皇陛下80歳の誕生日のお言葉の中から、「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今の日本を築きました」の文言を削除して放送した。恣意的な削除であることは明らかである。政府だけでなく、メディアも一体となって、憲法の改悪と日本の軍事国家化に向けた地ならしを行っているのである。
(補足:3)
暮れに、都内のお寺へ行きましたら、山門の両側から2枚の大きな日の丸が、まるで暖簾のように下がっていました。
お寺に何故、日の丸が?
とても奇異な感じがしました。
このような事態は、私の記憶の中には存在しません。
そのうち、この日の丸同様に、天皇陛下のご意向を無視して、お寺に“読経の前には、君が代斉唱!”との通達が回ってゆくのでしょうか?